劇団民藝   「真夜中の太陽」 上演時間1時間20分 一幕 

原案・音楽  谷山 浩子
作       工藤 千夏
出演      武田 弘一郎

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「あらすじ」


現在、87才のハツエ(日色ともゑ)の女学校時代に経験した出来事の物語です。
 時は1944年太平洋戦争末期。
セントマイケルズ女学院から白鶴高等女学院に名称を変更せざるをえないような時代。

毎日、兵隊に送る航空耐寒食や元気食を入れる袋、傷病兵が切る着衣等、
戦時下の中でも女学生たちは屈託なく、たわいもないお喋りをしながら、勤労奉仕の毎日を送っていました。

 英語教師のジェームス矢島に教えてもらった詩をハツエが訳し、アッコが曲を付けみんなで唄った
「真夜中の太陽」を音楽室で歌っているとき
空襲警報がなり
防空壕に入ろうとする皆に
「ダメ」
と叫ぶハツエが叫びます。

女学生たちが音楽室で空襲に遭います。
女学生たちは防空壕に避難しようとするのですが、「防空壕に入っちゃダメ!」と叫ぶハツエがいました。
その女学生はよく見るとおばあちゃんでした。


彼女は「真夜中の太陽」の楽譜を音楽室にとりに戻ったため、一人生き残ったハツエでした。
70年近いときをへて空襲で亡くなった友だちを助けようと、ふたたびあの日に帰ってきたのでした。
しかし、どうしても過去を変えることができません。

「過去は後から変更したり、なかったことにすることは出来ない。・・・・」

おばあちゃんは友だちに

「みんな、私のこと怒ってる? 私だけ生き残ってゴメン」

死ぬ前に
「みんなやりたいこといっぱいあったんでしょ?」
「あったよ。あったぁ!」
「あったね。」

 ただ一人生き残ったおばあちゃんと空襲で亡くなった女学生が、生死と時空とを超えて、たがいの夢と希望、楽しかったこと、つらかったこと、やり残したこと、そして生きる喜びを語りあいます。

「ありがとう。私たちの分まで生きてくれて」

女学生たちがおばあちゃんに贈る合唱曲「真夜中の太陽」は、人々のこころに力強く響きわたります。



「真夜中の太陽」 の 歌



ハツエは87歳のおばあちゃんの姿なのに、同級生は女学生。
同級生からは、おばあちゃんのハツエが女学生に見えるかのように振る舞います。
70年前に戻って、皆を救おうと何度も試みたのですが、
何度やっても皆を防空壕に行くことを止められなかったと嘆く、ハツエでした。
一幕で、休憩時間なしでしたが疲れずに見ることができました。
歌は空襲になってしまい、途中で終わるのですが、
最後に級友たちが、ハツエ一人が生き残ったことを許すかのように表れて
「真夜中の太陽」を最期まで聞くことができました。

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