私はこの春転勤しました。

新しい職場に行った日からこまねずみのように働き
１か月が2カ月にも思え、前の職場への感傷に浸る時間もなく過ぎました。

新しい職場での歓送迎会がありました。
職場を去られた方々は初対面の人が多く
その方々への贈る言葉を聞きながら　その人柄を感じていました。
とてもすてきな贈る言葉ばかりでした。私までジーンとして
何人もの人が次々と入れ替わってのコメント、
仕事以外の顔だとか、こんなところで助けてもらったんだとか心温まる話を披露し　
そんな方なら　私も一緒に仕事してみたかったな～
などと思いながら聞いていました。
そして、もうじきある私の前の職場での歓送迎会で
私はどんな言葉をもらえるのかなと　ちょっと楽しみになりました。


そして。前の職場での歓送迎会がありました。

歓送迎会の言葉は　あんまり内容はなかった。

会が終わったとき、一緒に助け合ってきた　若い同僚
彼は若いのに、信念もパワーもある。言ったことは実行する。
私たちはとても信頼し合って　助け合ってきた。
二人で、古いものにとらわれず　いろんなものを変えてきた。
パートナーを解消した後も、助けあってきた。
彼との別れは寂しかったな。
会の終わりに　涙ぐんでくれてた。
どんな送る言葉より嬉しかった。

帰りに仲のよい女性たちにお茶に誘われた。
会のテーブル席が新人ばかりだったので、前の仲間と話せず、2次会を楽しみにしてたけど
お茶にした。

お茶が終わって、帰宅
帰りの電車が一緒になった同僚と、電車で二人だけになったとき、
「あなたの転勤が一年伸びたおかげで　心の準備ができたのよ。」
「えっ？」
「いつかは出るってわかってたけど、昨年出ていたらとても辛かった。
この一年間いてくれたおかげで、あなたがいなくなってもいいように心の準備ができたのよ。」

私は　涙と　帰りの電車での言葉をいただいて　歓送迎会の送る言葉なんてどうでもいいや
心からの言葉をもらって　こんな素敵な贈る言葉頂いたんだって思うことにした。

帰宅して
いただいたプレゼントを開いた。
小物と、温かいメッセージが添えられたものばかり
「一緒に仕事したかった　教えてほしいことがあったのに・・・」
「体調を崩して辛かった時に　落ち込まなくて　済んだのは　あなたの席の近くだったから・・・・」　

私はバカだったな　こんな温かい言葉　いただいておいて

だけどね。

家に帰ると夫が驚いて言った。
もう帰ってきたの？早いね～。
うん・・・・
どうだった楽しかった？
うん・・・・

午前様だと思っていた夫は驚きました・・・
私も驚きました・・・
やっぱり　ちょっとつまんなかった