003310
一か月まえに「SICKO」という映画を友人に勧められて見ました。

Sickoとは、俗語でいう「いかれた奴」という意味です。
アシッコ  SICKO  マイケル・ムーア監督最新作

「華氏911」でブッシュ大統領を取り上げたた監督
これも映画館に見に行ったけど 少し居眠りしちゃった。
でも、これはしっかり見ました。
メリカの医療制度は「びょーきだよ」ということらしいです。
アメリカでは、なんと医者は病気を治すのではなくて、病気を治療しない医者が優秀な医者だと言うことらしいのです。
なんだかんだと言って、治療させないようにする。

民間の保険会社が支払う医療費を使う米国型では、掛け金やタイプによって治療が制限され、必要な治療も拒否されて受けられないのです。
仕事で指2本を切り落とした男性が、指をつけてもらうのに中指700万円、薬指140万円かかるということで、一本しかつけることができず、くっつける指の選択を迫られます。
そして無残にもつけてもらえなかった中指は、ゴミ捨て場に葬られたのです。

癌だと診察されたのに、癌のはずがないと治療を拒否されたり、太りすぎだ、痩せすぎだと加入を拒否されたり、呆れたものばかりでした。
保険料を払わないように徹底的に努力し、保険料を必要とする加入者がいれば、無理矢理にでも、加入者が加入時に過去にある病歴を隠していたと指摘すべく専門の担当者を送りつけて、断固として金を払わないようにします。
保険料を払わないためなら手段を選びません。

営利目的の民間の保険会社では、少しでもお金を出さないために、治療をしないように医者に迫ります。患者を治療をしない医者が優秀な医者なのです。

それに比べて国民皆保険制度のある キューバやフランスは医療費が「ゼロ」。いつでも安心して治療を受けることができます。
キューバで指を5本切断した男性は無料で指を全部付けてもらえました。できる限りの治療をする医者が優秀な医者です。


そんな民間の保険会社の医療制度を導入したのは ブッシュです。

でも、それに異議を唱えて国民皆保険制度を唱えた人がいます。ヒラリー・クリントンです。
90年代初め、政府が運営する国民皆保険制度を提唱したヒラリー・クリントンも、結局彼らの圧力によって潰されてしまった。
そして今ではなんと彼女も保険会社からの献金を受け取っています。
保険会社は、自分たちに有利な法律が通るように政治家に大金を注ぎ込みます。
彼らの「目的」を果たして、都合のいい法律を通してくれた政治家は、「ご褒美」として保険会社のトップに天下りをして、年収2億円以上を稼いだりする。

一部の政治家と、保険会社のトップが儲かるために、毎日のように一般人は命を落していく。

いま、オバマ大統領は国民皆保険制度を導入しようとしている。また全力で阻止してくるだろうと思う。
オバマさんは国民皆保険制度を導入を導入でいるのだろうか?とても注目しています。

アメリカで新型インフルエンザで死亡した人たちのほとんどは、保険制度から外された、治療を拒否された人たちだ。
今の医療制度の中で、インフルエンザにかかっても治療を受けれれるよう状態ではない。
民間の営利目的の保険制度の中で、新型インフルエンザの感染を防げるとは到底思えない。


映画を見た時はまだ新型インフルエンザはありませんでした。
今新型インフルエンザの流行をみて オバマ大統領は国民皆保険制度を導入しようとしているというニュースを見て
もう一度映画の内容について 考えました。

日本の医療制度はどんなんだろうか?老人医療など負担増になっていく状態を見て、憂いている医者もいます。
この映画会の主催は そういう医者有志でした。