5月3日福島に向かいました。
この連休福島に行こうと。前から思っていました。
でも大雨でしたので、天候落ち着くのを待って3日に出かけました。

テレビから伝わってくる情報、情景、本当に違いないがどこかあやふやな感じがあった。
きちんと自分の目で見てこようと、ずっと思っていた。
そして、自分たちのこととしてしっかりととらえようと思った。
原発のことで怖がって、地元(関東)の食べ物は食べずに南から取り寄せている人もいる。
そこまでするのかな~?
じゃ、福島の人はどうしてるの?

相馬の方まで行きたかったのですが、天候大荒れで注意報が出ていたのでいわき市の方に行きました。

夫と二人朝家を出ました。ひたすら福島に向かって車を走らせます。
福島についてものどかな風景が広がり、新緑がまぶしいくらいに美しい。
なんだか、震災は嘘だったような気さえしました。
復興は思った以上に進んでいるんだね。
などと話しながら車を進めました。
そういうことなら、よかったね。
じゃ、前に行ったことのあるところに行こうかということになり、塩屋の灯台に向かった。

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灯台に近くなり、突然家が消えた。そして土台だけが見えた。
「あっ~~、やっぱり現実なんだ・・・」
塩屋の灯台について登ろうとすると、震災のため通行止めの看板が・・・。
募金箱がありそこに、土産店に震災の写真が展示してあるので見てくださいと書いてあった。

土産店に行った。そこには生々しい震災の写真が並んでいた。
お店の人に聞くと写真を撮っていいと言ってくれたが、なんだか申し訳なくて遠目に数枚撮るのがやっとでカメラはしまってしまった。
ピントを合わせるのも気が引けてしまった。そして、自分の目でしっかりと見た。

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そして、灯台を後にして車を進めると、土台だけの家、廃校になった中学校が見えてきた。
中学の校庭とプールの上はうずたかく積まれたがれきの山。

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土台だけになった家ばかりのなかに、遠くからみたらピンクの花が見えた。
花が咲いてるよ。と言いながらそばに行くと供えられた花だった。
そこに通りかかったおじさんが話してきた、300人近く亡くなったんだよ。


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土台だけの家の遠くに残った家が2件ぽつんと建っている。

海の方に行ってみると
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子どもさん3人の写真が供えられていた。


津波はこの監視台の屋根を越えてきたのだそうです。
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その後も原発方面に向かって海岸を走りました。
壊れた船が積み重ねてあるところもありました。

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そして夕方になり、宿を探すため、旅館組合に電話しましたが、どこも満杯とのことでだめでした。
いわき市で宿は取れなかったけど、ちょっとホッとしました。
旅館が満杯ってことは、みんな来てるんだね。大勢来てるんだね。

ドライブインに行って、車の座席をフラットにして寝床を作りました。
こんなことになってもいいように、毛布とか用意してきていました。
山小屋みたいだね。と言いながら寝ました。


自己満足なのかもしれないけど
福島にまえよりずっと近付けた気がした。
やっぱり、来てよかった。