母から何度も催促の電話がありました。
「干し柿作りに来て。」

私は子供のころから実家にある柿を食べています。
甘ガキも好きですが、渋柿で作る干し柿も大好きです。
学校から帰ると、おやつに干し柿を食べるのが楽しみでした。
今も柿が大好きで、毎年たくさん食べます。

秋になると、父が庭の甘がきを段ボールでたくさん送ってくれていました。
でも、その父は昨年亡くなりました。
数年前までは、母が毎年柿の皮をむいて干し柿を作っていました。
でも、母は高齢で、もうお料理もほとんどできなくなり、干し柿も作れなくなりました。

私と夫は、包丁研ぎをもって実家に行きました。
渋柿が大量にありました。

夫と二人で、朝から半日かけて渋柿の皮をむきました。
そしてつるしました。
柿の皮をむいたり干したりするのは、なんか楽しい気分でした。

大量の皮をむかれた渋柿を見て、母は満足そうでした。
柿をつるしていると、ちらほらと雪が舞ってきました。
強い寒風で、柿がいい具合に乾き始めました。

美味しい干し柿が出来そうです。
楽しみです。

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