「集金旅行」  劇団民藝 を観劇しました。
原作は、「山椒魚」「黒い雨」などの作品で知られる井伏鱒二が執筆した同名小説です。

「集金旅行」 あらすじ
原作 井伏鱒二

京荻窪のアパートの主人がぽっくり亡くなった。
家族も親戚もなく、遺されたのはかなりの額の借金。
担保に入ってしまったこの安アパートが気に入ってこの先も住み続けたい居住者たちは一計を案じる。
部屋代を踏み倒して夜逃げしていった不心得者たちの郷里を巡り、故人に代わって滞納金を取り立て、借金の返済に当てようというのだ。
不運な役を受ける羽目になった十号室の自称"売れない小説家"のヤブセマスオ氏はしぶしぶ中国地方・九州へ向かう。
それを知った七号室のコマツランコさんは、同行して各地にいる昔の不実な恋人たちから慰謝料を取り立てたいと……
こうして目的の違う集金人二人の奇妙な道中が始まる。


十番さん(ヤブセマスオ・小説家)西川 明
太宰 治(作家志望の学生)塩田泰久
五番さん(富士荘の居住者・勤め人)小杉勇二
七番さん(コマツランコ・職業不詳)樫山文枝
香蘭堂(荻窪の地主・文具店)今野鶏三
岩国の宿の女中箕浦康子
杉山良平(岩国の金融業者) みやざこ夏穂
相原作之助(岩国の名士)水谷貞雄
福岡の宿の女中有安多佳子
ミノヤカンジ(下関の医者)竹内照夫
阿万築水(福岡の没落地主)内藤安彦
阿万克三の妻(築水の弟の妻)河野しずか
紋付の男(広島・加茂村)岡山 甫
鶴屋幽蔵(加茂村の地主)吉岡扶敏
津村家の番頭(広島・新市町)伊藤孝雄


アパート住人たちは名前ではなく、部屋の番号で呼び合っていました。
そして、お互いの名前は知らないようでした。

二人の旅は、東京荻久保のアパートから始まります。
・山口県・岩国
・山口県・下関
・福岡県
・広島県・尾道
・広島県・福山

それぞれに集金が始まります。
十番さんのヤブセマスオさんはアパートの滞納金の取り立て
7番さんのコマツランコさんは、過去にかかわった男性からの慰謝料の取り立て
それぞれの集金相手方とのやり取りが、何とも面白かったです。
ヤブセさんとランコさんの二人の会話も面白かったです。
とくにコマツランコさんの何ともいわくありげな過去が見えてきたり、したたかさも見えてきたりして
話に引き込まれました。
コマツランコを演じている樫山文江さんが何とも楽しそうで、とっても魅力的に見えました。

なんとも楽しくて、夢中で見てしまいました。久しぶりに楽しい演劇を見ました。
見ている人も楽しんでいましたが、演じている人も楽しんで演じているように見えました。

見終わった後も、しばらく愉快な気分が残っていました。

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